ごあいさつ Part2

 2016年3月12日、13日に開催されます日本集団精神療法学会(JAGP)第33回大会の大会プログラムをお届けいたします。テーマセッション、自主ワークショップ、事例検討には多数ご応募をいただきどうもありがとうございました。

 運営委員会は和洋女子大学の先生方も加わってくださり組織されました。大勢でぐるぐる考えて今大会のプログラムを作りました。ここで少しご紹介させていただきます。
 シンポジストは、荒木章太郎さん、嶋田博之さん、中里容子さん、西村 馨さんにお願いをいたしました。少なくとも、大会長の私よりもグループが好きなんだろうなという人を選びました。
 特別講演は、児童精神科医の大先輩である齊藤万比古先生、そして門 眞一郎先生には小道モコさんとのコンビでお話しいただくようにお願いをしました。
 大会企画プログラムは、大会長の自分が聞きたいと思う企画を立てました。「精神療法・グループの論文の書き方(のコツ)」では、4人の発表者の方に精神療法・グループの論文の書き方、そのコツ、そして先輩や指導者からどのような指導を受けながら自分のスタイルを作っていったのかを自由にお話いただきたいと思っています。
 「私のグループ体験、そしてグループの可能性」では小倉 清先生が最近始められた母子デイケアや米国留学中のグループ体験についてお話しいただこうと企画しました。さらに、浅田 護さんには英国の対象関係論に根ざした重症パーソナリティ障害や自閉スペクトラム症の要素を持った患者を対象としたグループの経験、さらに奥村雄介先生には非行少年の病理や特性、治療のコツ、集団精神療法の必要性や効果について、富田 拓先生には自立支援施設での治療の枠組みについてお話しいただこうと思っています。
 東日本大震災からまもなく5年になります。2011年当時の緊迫感は薄れてきていますが、福島・石巻の方にも来ていただいて、被災地がいまどうなっているのかをうかがいたいと思います。郡山市で開業されている小児科医の菊池信太郎先生には子どもへの支援、南相馬を中心に活動されている堀 有伸さんには子どもの親や祖父母の年代が抱えている問題についてお話しいただこうと考えております。国府台病院児童精神科では震災直後から石巻の支援活動を継続しています。石巻市健康推進課、教育委員会、石巻市福祉部虐待防止センターのスタッフの方々から石巻のいまについてお話ししていただきます。また被災地支援を続けられている小谷英文先生、渡辺久子先生にはコメンテーターとして加わっていただきます。
 さらに本学会の理事長である武井麻子さんには、「揺れ動く臨床現場におけるグループの挑戦」という看護スタッフ向けの企画をお願いいたしました。
 言語による体験グループだけではなく、高良 聖さんにお願いをして「初歩から学ぶサイコドラマ−とりあえず体験してみよう−」というサイコドラマを学ぶ企画をしました。
 ところで、大会長をお引き受けして、手伝ってもらえないかとあちこちにお願いをしたところ、 「もう学会をやめようと思っていた」「すでに学会をやめていた」という方がいらっしゃいました。 運営委員会立ち上げ集会では、この気持ちには正面から向き合うことが大事ではないのかと 大きな反響を呼び、学会をやめたいと思った人の集いをこっそりと行うことにしました。
 最後に会場の和洋女子大学がある国府台は、土居健郎先生、安永 浩先生、高橋哲郎先生がお仕事をされていました。そして現在でも吉松和哉先生がお仕事をされています。「国府台にいる先達に聴く」では吉松和哉先生に、これからの集団精神療法の可能性についてお話しいただきたいと考えております。
 2016年3月に国府台の地でお目にかかれるのを楽しみにしています。ぜひぜひご参加ください。チーバくん(千葉県マスコットキャラクター)と一緒にお待ちいたしております。

渡部京太(国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科)大会長 渡部京太

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